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平成30年度                                                           四季の森公園の植物へ
12月
12月9日(土)
カツラの樹とシラカシの並木 カツラの樹 ケヤキ ミズキ? or アカシデ? カエデの紅葉

カエデの紅葉

12月9日(土)

 12月6日、今日は風がなくいい天気になった。まだ1度も行ったことのない四季の森公園へ足を向けた。案内書によると、中山駅から徒歩で15分ぐらいかかるということだったが、歩き始めると、案外近かった。山下長津田線道路を左折すると、シラカシの並木が現れた。雰囲気からして、もう入口へ近づいたのかと思った。しかし、早すぎるのではないかと思っていると、景色変わって来た。やはり、入り口は未だのようだった。シラカシの並木の写真をみると、手前に予想しなかった樹が写っていた。「あれ、これはカツラの樹ではないだろうか」と思い、写真を拡大してみた。すると、やはり、カツラでいいようだ。

 四季の森公園へ通じる道の沿道にはコブシ、カエデなどの樹がたくさん植えられている。その中で、カエデは紅葉しており、目を楽しませてくれた。15分と言う時間が短く感じ、四季の森公園の入り口へ着いた。案内書を見ると、ここは北門になるようだ。入口の広場で最初に見たのはカツラの樹だった。カツラの樹の幹には斜めに浅い溝の筋模様が入っている。一見、樹皮が剥がれそうに見える。

 奥へ入って行くと、アーチがあり、その奥にケヤキの大木が並んでいる。ケヤキは大木になると、幹の下の方が剥げて来る。ここの植込みのケヤキを見ると、幹の下が剥げていない。見間違えているのかと思いながら、1本1本見て行くと、幹の下が剥げかかっている樹に「欅」の表示があった。

遊具広場、野外ステージ方面へ進み始めた。山は紅葉が真っ盛りのようで、赤や黄、緑が織りなす綺麗な景色がつくられている。左の山に赤くなった樹が見えて来た。あの赤さからみると、カエデのように見える。確認しようと近づくと、葉の大きさ形がカエデと違っていた。幹を見ると、縦方向に暗灰白色の線模様がある。この模様から考えられるのはミズキやアカシデである。葉や冬芽を確認できないものかと、望遠を使ったが、よく分からなかった。ミズキの葉がこんなに赤くなったものは見たことがないので、調べて見ると、下記の資料では「紅葉は緑から濃い赤に変わり、それから明るい黄色に変わっていく」と説明されていた。もう1度確認して見たい。
 資料:http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1502.htm

 坂を上り始めると、左側が山になり、右側が谷になっている。両側にカエデの樹があり、道を覆っているので、ここは薄暗い。それでも、綺麗に染まったカエデの紅葉は美しく映る。上の方から園児が下りて来た。今日は、四季の森公園へ入る前から何組かの園児の姿を見ている。天気がいいので、散歩の帰りと思える。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月6日(水)
12月10日(日)
アカシデ アカシデの葉 アカシデの冬芽 左:アカシデ 右:クヌギ クヌギ

ゴンズイ ゴンズイの果実

12月10日(日)

 紅葉のトンネルを貫けると、右側の視野が開けて来た。右側は窪地で、すぐ下は水辺になっている。ここはしゃぶしゃぶ池と言うのだろうか。ここの道沿いに同じような樹が並んでいる。樹はそれほど大きくない。幹には、暗灰白色の線模様が入っている。この樹は先程見た樹に似ている。「ミズキだろうか、アカシデだろうか」と考えた。冬芽がないだろうかと探すと、たやすく見つかった。濃い褐色の芽鱗に包まれた冬芽である。この形はミズキの冬芽ではない。すると、この樹はアカシデになるのだろうか。ここで、イヌシデのことが頭に浮かんできた。イヌシデとアカシデはよく似ている。葉の先が尾のようになっていればアカシデになる。葉が残されていないだろうかと探すと、1枚あった。尾が長く伸びていそうである。樹の下の落ち葉を見ると、確かに尾が長く伸びているようだ。また、先日、アカシデの葉は赤くなり、イヌシデの葉は黄色くなることを学んでいる。こう考えてくると、ここの一連の樹はアカシデになりそうだ。この樹がアカシデになると、最初に見た樹もアカシデになるのかも知れない。

 このアカシデの樹に混じってクヌギがある。葉を落としたクヌギはコナラとの区別が難しい。葉が残っていないだろうかと探したが、1枚もなかった。こうなると、幹で判断することになる。コナラの幹は、真っすぐでなく、樹皮に見られる溝模様は深く粗い。この点を考えると、この幹は真っ直ぐ伸び、溝模様は浅く細かく見える。従って、クヌギになると思う。

 山側に、褐色に変色した樹が見えた。葉が沢山あり、樹全体が褐色に見える。コナラかクヌギのどちらかになるだろうと、近づいた。葉は細長い。この樹はクヌギになる。さっき見たクヌギは1枚の葉もなかったのに、此方は隙間がない様に葉が付いている。「不思議だなぁ」と思った。  再び樹に囲まれた道へ入り始めた。左側に、褐色から紫色へ変色した葉が見えて来た。葉はわりと大きい。「何の樹か」と考えながら見ていると、ピンク色の殻が見えて来た。そのとき、「この樹はマユミではないか」と思った。しかし殻の割れ方、殻の様子がマユミと違っている。更に見直していくと、「ゴンズイ」と書かれた名札があった。ゴンズイは1個の花から3個の果実が出来るという。3個の果実がそれぞれ2つに裂け、濃紺色の種子が出てくるようだ。マユミの殻は4つに割れる。

 左側に連絡地下道が見えた。このトンネルは下の水田へ通じている。どんな所へ出るか進んでみた。トンネルを貫けると、左側に大きな建物の上の部分が見えて来た。案内書によると、近くの中学校とのことだ。坂道を下って行くと、校舎が見え始め、教室が見えて来た。授業中らしく、生徒は席に着いている。お昼近い時刻なのに、校舎には殆ど日光が射し込んでいない。更に、坂を下ると、校舎の1階が見えて来た。ここは、全く山の影に入っているので、1日中太陽の日が射さないように思える。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月7日(木)
12月11日(月)
高く聳える高木:コナラ? コナラの葉が多い ムクノキ ムクノキの幹 ムクノキの板根

小学校所有の水田 ワークセンター:昔の農機具等 水田に現れたコサギ

12月11日(月)

 右に曲がると坂が急になって来た。下の方に水田が見える。右上に高く聳える樹が見えて来た。右の3本は同じ樹のようである。葉は上の方にありそうだけれど、見ることが出来ない。幹を見ると、斜め方向に浅い溝模様があるようだ。手掛かりが乏しいので、近くの落ち葉を見た。コナラ葉が沢山見られる。この樹はコナラの可能性が高い気がする。

 さらに下へ下りると、灰白色をした高木が現れた。周りを見回すと、これと同じような樹が何本か見つかる。何の樹だろうかと、上空の葉を撮影した。葉の先端は尾状に伸び基部は幅の広いくさび形をしている。また、黄緑色で縁には鋭い鋸歯がある。葉が黄葉になる点から、イヌシデを考えたが、葉の先端が尾状に伸びているので、違うことが分かった。次の候補としてムクノキを考え、資料を探してみた。すると、下記の資料1で、ムクノキは黄葉する中に入っていた。さらに、資料2を見ると、「基部は板根状に広がる」と説明していたので、写真の根元を確認した。すると、板根状になっていた。「ムクノキの老木は下の方が剥げかかっている」このことが念頭にあったので、この樹がムクノキになるとは中々気がつかなかった。
 資料1:http://www.bdouen.net/kouyou_syurui.html
 資料2:https://matsue-hana.com/hana/mukunoki.html

 水田へ出た。この水田には近くの小学校の名前が記してあった。町の中で水田を所有している小学校があるとは、初めて知った。今では、この辺は都会化されたが、30~40年前は未だ農家が結構あった。その名残を保存しているのだろう。

 水田の脇道を真っ直ぐ進んで行くと、ワークセンターがある。自由に入れるので、入って見た。中へ入ると、そこには昔の農機具が沢山展示されていた。脱穀機、釜、せいろなど懐かしいものが沢山あった。

 外へ出て、水田を見ると、1羽の白色の水鳥が来ていた。サギの仲間と思い、図鑑で調べて見た。黒色の長い嘴、目元の黄色い点を見ると、コサギになるようだ。
 資料:http://qpon.quu.cc/yacho/sirasagi/

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月7日(木)
12月12日(火)
左側:コナラ 右側:シラカシ 左側:ミズキ 右側:シラカシ ミズキの幹 ミズキの葉 ミズキ、シラカシ、ムクノキ、コナラ等の林

チャンチンモドキ シラカシ林 カラスザンショウ カラスザンショウの果実 カラスザンショウの不規則な棘

12月12日(火)

 ワークセンターから山の広場へ行く道があったので、そこへ入った。左側のコナラ、右側のシラカシの間に山道がある。最初は階段だったが、直ぐに上り坂に変わった。中は鬱蒼とした林になっている。大きな樹が次々と現れてくる。この四季の森公園はシラカシが多い。周りの樹は殆どがシラカシである。今まで調べて来た、舞岡公園、三ッ池公園にはこんなにシラカシはなかった。

 左側に高い樹が2本見えた。右側はシラカシである。左側の樹の幹は灰白色で、溝などのような割れ目模様はないが、ごく薄く縦方向に線模様が伺える。この程度の条件では樹の名前は分からない。高いので葉が見つかるか分からないが、とりあえず見た。撮影して見ると、黄色い葉で幅が広い。ミズキの葉と思える。

 この林の樹木はいずれも背丈が高く、上の方がよく分からない。そのため樹木の名前を知るのには幹を手掛かりにしなければならない。道を挟んで、左側にミズキ、右側にシラカシが聳えている。この林はミズキ、シラカシ、ムクノキ、コナラなどが多いようだ。

 「チャンチンモドキ」と表示された樹があった。初めて聞く、珍しい名前である。どんな樹なのか分からないので、資料で調べた。牧野新日本植物図鑑によると、「九州に稀に自生し」と書かれていることから、滅多に見られない樹だと想像する。下記の資料によると、5月頃、真っ赤な花が咲くという。1度見見たいものである。名札にいたずらがされていた。公園へ来る人の中にも心無い人がいるのかと思った。
 資料:http://www.plant.kjmt.jp/tree/kigi/cyanmodk.htm

 下のサクラの谷へ通じるこの道は、シラカシ、シラカシの連続である。今までは近くにミズキやムクノキ、コナラなどがあったが、この道はシラカシ一色である。シラカシはこんなにも勢力の強い樹だったとは知らなかった。

 下へ下りてくると、見覚えのある樹があった。樹の梢には黒色の玉のような果実がぎっしりと塊状に付いている。葉は奇数羽状複葉で、枝には沢山の棘が不規則に付いている。「これはカラスザンショウではないか」と思っていたら、ちゃんと「カラスザンショウ」の表示があった。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月7日(木)
12月13日(水)
シキザクラ(四季桜) シキザクラ(四季桜):花 シキザクラ(四季桜):萼筒 コブシの樹 コブシの樹の冬芽

12月13日(水)

 サクラの谷へ出ると、広場があり視野が開けて来た。今まで日陰を歩いてきたので、寒かったが、急に日光が当たり、暖かさを感じて来た。この広場にベンチがあったので、一休みした。まるで日向ぼっこをしているようだった。

 ベンチに腰を下ろしていると、目の前に白色のサクラのような花が目に入って来た。三ツ池で、ジュウガツザクラやフユザクラを見て来たが、その仲間のように見える。しかし、この樹は背丈が低い。こういうサクラもあるのかと思い近付いた。すると、シキザクラ(四季桜)と記名されていた。この名前は初めて聞く名前であるので、調べてみた。

 下記の資料によると、「1820年頃、現小原北町の藤本玄碩(ふじもとげんせき)という医師が、名古屋方面から苗を求めて、小原地区に植えたものが親木となって広まったと伝えられています。」と記述されていた。豊田市で広まっている珍しいサクラのようだ。また、このサクラは「マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられ・・・」との記述もある。ジュウガツザクラはエドヒガンとコヒガンザクラからつくられた園芸種(資料1)、フユザクラはオオシマザクラとマメザクラ間の雑種(資料2)と言うことを考えると、シキザクラ(四季桜)はジュウガツザクラとフユザクラの中間種のように思える。

 そこで、シキザクラ(四季桜)をよく見ると、一重である。これはフユザクラと同じになる。萼筒を見ると、太く、膨らみがある。膨らみがある点はエドヒガン系を示している。花の直径は2㎝であった。花は小さく、マメザクラ系を現わしている。シキザクラ(四季桜)は、「4月上旬頃と10月末頃の年二回開花する」という
 資料1:http://mikawanoyasou.org/data/jyuugatuzakura.htm
 資料2:http://www.city.toyota.aichi.jp/kankou/shizen/1011191.html

 珍しいシキザクラ(四季桜)を見て、強い印象を受けた。余韻を残しながら、次の草木を見ることにした。公園の横には広い道があり、車の走る音が聞えた。垣根へ近づくと、そこは2~3人が通れる小さな東門があった。北門の大きな門からすると、小さな裏門のようだ。

  東門から引き返し、再び、広場へ戻って来た。直ぐ左手に大きな樹があったので、見ると、暖かそうな毛を纏った冬芽が見えた。これはコブシの樹である。見たところ冬芽は、まだ小さいようだった。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月7日(木)
12月14日(木)
ヒノキの林 ヒノキの葉の裏:Y文字の模様 左:シラカシ 右:ヒノキ ホオノキ ホオノキの冬芽

ホオノキお落ち葉 シャガ 左からコナラ、エノキ、ムクノキ ムクノキの葉 狭山丘陵方面

丹沢・大山方面

12月14日(木)

 サクラの谷へ出ると、広場があり視野が開けて来た。今まで日陰を歩いてきたので、寒かったが、急に日光が当たり、暖かさを感じて来た。この広場にベンチがあったので、一休みした。まるで日向ぼっこをしているようだった。

 ベンチに腰を下ろしていると、目の前に白色のサクラのような花が目に入って来た。三ツ池で、ジュウガツザクラやフユザクラを見て来たが、その仲間のように見える。しかし、この樹は背丈が低い。こういうサクラもあるのかと思い近付いた。すると、シキザクラ(四季桜)と記名されていた。この名前は初めて聞く名前であるので、調べてみた。

 下記の資料によると、「1820年頃、現小原北町の藤本玄碩(ふじもとげんせき)という医師が、名古屋方面から苗を求めて、小原地区に植えたものが親木となって広まったと伝えられています。」と記述されていた。豊田市で広まっている珍しいサクラのようだ。また、このサクラは「マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられ・・・」との記述もある。ジュウガツザクラはエドヒガンとコヒガンザクラからつくられた園芸種(資料1)、フユザクラはオオシマザクラとマメザクラ間の雑種(資料2)と言うことを考えると、シキザクラ(四季桜)はジュウガツザクラとフユザクラの中間種のように思える。

 そこで、シキザクラ(四季桜)をよく見ると、一重である。これはフユザクラと同じになる。萼筒を見ると、太く、膨らみがある。膨らみがある点はエドヒガン系を示している。花の直径は2㎝であった。花は小さく、マメザクラ系を現わしている。シキザクラ(四季桜)は、「4月上旬頃と10月末頃の年二回開花する」という
 資料1:http://mikawanoyasou.org/data/jyuugatuzakura.htm
 資料2:http://www.city.toyota.aichi.jp/kankou/shizen/1011191.html

 珍しいシキザクラ(四季桜)を見て、強い印象を受けた。余韻を残しながら、次の草木を見ることにした。公園の横には広い道があり、車の走る音が聞えた。垣根へ近づくと、そこは2~3人が通れる小さな東門があった。北門の大きな門からすると、小さな裏門のようだ。

  東門から引き返し、再び、広場へ戻って来た。直ぐ左手に大きな樹があったので、見ると、暖かそうな毛を纏った冬芽が見えた。これはコブシの樹である。見たところ冬芽は、まだ小さいようだった。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月7日(木)
12月15日(金)
ケヤキ カエデの紅葉 カマツカ カマツカの葉 右はエノキになるか

シラカシ林 ちびっこ広場 アキニレ アキニレの葉

12月15日(金)

 展望広場を後にし、次にまわろうとした時、売店の前に黄褐色の染まった樹が見えた。箒状の樹形からケヤキと分かる。山の中を歩いていた時は、シラカシが多く、黄褐色に色づいていると、コナラやムクノキであり、ケヤキをほとんど目にしなかった。その分余計このケヤキが引き立って見えて来た。

 林道へ入ると、日陰になり、前方にカエデの紅葉が見えて来た。緑、黄緑の中にカエデの赤い葉は際立って美しく見える。

 右側にカマツカと標記された樹が見えた。背丈の低い樹だが、葉が赤褐色に染まっている。この樹の名前は聞き覚えがある。調べて見ると、資料1で花を、資料2で果実を見ていた。この果実を見た時は、一瞬ガマズミの果実と見間違えたことを覚えている。ガマズミの葉が対生であるのに対し、この樹は互生であった。
 資料1:https://01hana.blog.fc2.com/blog-date-20171223.html
 資料2:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2015.html

 右の谷に2本の樹が合わさっているように見える。下をよく見ると、接してはいるが、同じ樹ではないようだ。左はやや赤褐色で、右の樹は傾き、明るい灰白色で、表面はなめらかに見える。両方の樹の名前を知りたいが、幹だけではどうすることも出来ない。上空を見たが、左の樹には葉が見えないので、名前が分からない。右の傾いた樹の先に葉があり、写真をみると、ムクノキかエノキのような気がするが、写真が鮮明でないので、正確には分からない。幹の基を辿ると、板根がないのでムクノキではないような気がする。

 谷を迂回して進んで行くと、再びシラカシ林が見えて来た。山の広場、ふるさとの森で驚くほどのシラカシのつづく光景を見て来たが、ここも同じ光景になっている。 間もなく左側に家並みや道路が見えて来た。案内図によると、ここはちびっこ広場のようだ。広場の入り口に黄色く染まった樹があり、「アキニレ」と記名されていた。アキニレの名前は聞き覚えがあったが、詳しい記憶はなかった。過去の記録に見直すと、一昨年の6月16日にアキニレを記載していた。当時は、ウオーキングの途中なので、よく見られなかったので、記憶に残らなかったようだ。読み直すと、「葉はケヤキに似ていて、縁の鋸歯に丸みが見られる。幹を見るとごつごつしており、樹皮が剥がれかかっている」と書いている。確かに葉はケヤキに似ている。しかし幹は小片が剥がれそうになっており、ケヤキの樹皮とは違っている。葉を計測すると、長さ5㎝、幅2㎝とケヤキの葉よりは一回り小さく見えた。
 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1359.html
撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月8日(金)
12月16日(土)
不動の滝 案内板:滝の由来がかかれている カエデの紅葉 カツラの樹 カエデの紅葉

対岸の紅葉(コナラ 赤褐色に染まったコナラ ムラサキシキブ ムラサキシキブの果実 果実の枝の出ている位置

12月16日(土)

 ちびっこ広場の下に不動の滝があるというので、下り口を探した。案内図によると、ちびっこ広場の脇から下りることになっているが、一寸行き過ぎてまごついた。ちびっこ広場に戻って、進み直すと、クマノミズキの樹があり、そこの前に下り口が見つかった。細い階段である。

 階段を下りると、下は薄暗くなっていた。水路があったので、どこに不動の滝があるか探した。しかし、滝は見つからなかった。脇に「わたしは滝の石です」と書かれた案内板があったので読んでみた。この近辺は宅地開発が行われる前は、森林が茂っていて、この谷では湧き水があり、滝を形成していたことが伺える。今は、土地の保水性がなくなり、湧き水も絶え、石組だけが残されてきたように見受けられる。しかし、下の方ではわずかに湧き水があるようだ。

  水路に沿って進み始めたとき、後ろからも、前からも人がだれ一人来ないので、この道は本当に北口へ出るのだろうかと心配になった。案内図を見直すと、この先に休憩所があることになっている。そこまで行ってみようと進んだ。

 薄暗い中にカエデの紅葉が次々と見えて来た。周りが薄暗くても、カエデの紅葉は綺麗に映る。更に進むと、真っ直ぐ伸びた高い樹が見えて来た。上空にも葉が見つからない。しかし、この幹を見た時、この樹はカツラの樹と分かった。カツラの樹は、北門へ入った時見たばかりなので、印象に残っている。念のために上空を見ると、果実の残りを見ることが出来た。

 カエデの美しい光景が続く、視野が開け沼に出た。沼には刈残されたヨシが枯れたまま残されている。対岸の紅葉が綺麗だ。左へ行くほど色が濃くなっている。樹の種類が違うのだろうか。

 対岸へまわり、樹の違いがあるか見た。濃い赤褐色に染まっているのは、クヌギか、コナラである。分かっていたと思っていたことが、実際に分かっていないことになった。再度、「クヌギの鋸歯の先は針のようになっていて、コナラの先は尖っているが針の様ではない」ことをおさらいして、見なした。この葉の鋸歯の先は針になっていない。従って、コナラになる。3つの樹の幹と葉を確認すると、見掛けの色違いがあるけど、いずれもコナラであることが分かった。コナラは「黄葉する」この先入観が強く、赤色に近い赤褐色にまで変わるとは思っていなかった。

 案内書によると、沼に見えたのは芦原湿原であった。見たとこら、結構広く感じた。今は枯葉などが表面をいっぱいに埋めているので、水面が見えない。水はこの下にあるのかも知れない。湿原に沿って進むと、左側の藪に紫色の花のようなものが見えて来た。薄暗く、遠いので、花なのかどうかよく分からない。カメラで撮影してみると、紫色の粒が写っており、花ではないらしいことが分かった。

 この紫色の粒が果実と言うことを考えると、この樹はムラサキシキブかコムラサキになる。この時期にムラサキシキブの果実が残っているだろうかと考え、写真をよく見直してみた。花柄の出ている位置を見ると、葉腋から出ているように見える。従って、この樹はムラサキシキブになるようだ。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月8日(金)
12月17日(日)
しょうぶ園 カエデとコナラの紅葉 水車小屋 サンシュユ サンシュユの果実

クマノミズキの黄葉 クマノミズキの葉 北口が見える 池の畔に咲いたナノハナ ナノハナ

12月17日(日)

 芦原湿原が終わりになると、右側に休憩所があった。今までの中で一番大きな休憩所である。休憩所へ来ると、棚田のような湿原が広がっていて、湿原の中を歩けるように広い木道が設置されていた。ここの湿原は何だろうかと、案内書を見ると、しょうぶ園と記されていた。今は沼のどこを見てもしょうぶ園の面影がない。ここが来年の初夏頃には色々なショウブの花で華やかになる光景を想像してみた。

 ショウブ棚の奥は紅葉の見どころになっている。少し奥まで進んでみた。赤く染まったのはカエデで、その他はコナラのようだった。奥を見ると、紅葉はさらに続いていた。

 ショウブ棚の奥に水車があるというので、水車小屋まで入って行った。水車小屋は薄暗いところにあり、水車には上から水が垂れていた。少ない水でもたまると大きなエネルギーに変わることが分かる。自然のエネルギーを利用した機械として、この機械を生み出した発想の素晴らしさに感心する。このような水車が機能していた昔の生活を想像してみた。

 水車小屋の前の道は炭焼き小屋からモミジの森へと通じているらしい。今日は、北口へ行くために先程の休憩所へ戻った。木道を渡り始めた時、赤い果実が見えた。赤い果実を見て、これはハナミズキの果実かと思えた。しかし、ハナミズキの果実だと、果実は上を向いている。この果実は下を向いているので、明らかに違っている。更に幹を見ると、この幹は樹皮が剥がれそうになっている。ハナミズキの樹皮は細かい碁盤の目のような模様があるので、この点もハナミズキとは違っている。「何の樹か」と考えながら見ていると、「サンシュユ」と書かれた名札が付いていた。サンシュユはよく見かけていたが、果実を見ていなかった。サンシュユと分かり「本当なのだろうか」と訝しく思った。今まで見て来たサンシュユは冬芽が沢山あり、年内に数個咲きそうになっている。それが、このサンシュユには冬芽がほとんど見当たらい。

 休憩所を離れ、北口へ向かった。ここから北口までどのくらいあるのか見当がつかない。右側に黄葉した樹が斜めに出ている。この樹は何だろうか。遠目にはコナラのように見えるが、確信がない。近づくと、クマノミズキと表示されていた。ミズキはよく見かけるが、クマノミズキは余り見かけない。先程、不動の滝へ入るとき、ちびっこ広場にクマノミズキがあった。しかし、その樹には葉などがなかったので、撮影して来なかった。この樹を見ると、黄色くなった葉が付いている。以前調べた下記の資料によると、「ミズキの互生に対し、クマノミズキは対生になっている」と葉のつき方が違う点を確認している。葉を見ると、形はミズキの葉にそっくりだったが、つき方を確認しなかった。次回調べ直したい。
 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2298.html

 そのまま進むと池が見えて来た。遠方の景色を見ると、あそこが入って来た北口と分かった。池沿いに進んだ。北門近くになると、水面近くに1株ぐらいの黄色い花が見えて来た。感じからしてナノハナである。「もう咲くのか」と季節を疑った。近くへ来て、望遠写真を撮ると、ナノハナに間違いないようだ。自然委は捉えようのない不思議さがある。

撮影:撮影:12月6日
  記  平成29年12月8日(金)